氷河期到来?
アメリカや欧州などで記録的な寒さになっているらしい。
10月20日から10月26日までの間に米国は3434の地点で毎日の低温記録、234の地点で月間の低温記録、114地点での過去のすべての期間の低温記録を記録した。
過去7日間で、米国は3782の低温記録
フランスは1998年以来、最も寒い秋
調べると、こういう寒冷化は地球温暖化の過程による海流の異変による気象変動で起こるという説と、太陽活動の低下で起こるミニ氷河期説の2つがあるという。
まずは、映画「デイ・アフター・トゥモロー」などで描写された説。
映画では、温暖化によって極地などの氷が溶けて大量の真水が海へ流れて海水の塩分濃度の変化が起こり海流の流れが変わる事で、世界中で異常気象が発生し、極地で発生した巨大な寒冷低気圧が上層の-100℃の冷気を地表に引き下ろすスーパーフリーズを起こして地球が凍結するという内容だ。
一見荒唐無稽に見えるが、寒冷地の西ヨーロッパが比較的温暖なのも暖流の北大西洋海流の影響を受けている為で、これが止まると北極からの冷気で凍り付く可能性もあるからだ。
これらは学術誌「Geophysical Research Letters」などで発表されており、それによるとこの100年で海の循環が劇的に弱まっているという。
中でも大西洋子午面循環 (AMOC)が弱まることは、北米やヨーロッパに今後大きな影響を及ぼすという。AMOCは大西洋における海洋大循環で、海の表層では南から北に向かい、深層では北から南に向かっている。
研究チームによると、過去64万年前までさかのぼった結果、7回起きた氷河期のうち5回で確認されているという。研究者はこれと同じ現象が現在起きているとし、北大西洋やグリーンランドで氷山や氷河が崩壊し、大量の真水が北大西洋に流れ込むことによりAMOCが弱まる。その結果氷河期が訪れるという。
もう一つは、太陽活動の低下で本当に氷河期がやってくるという説。太陽活動が低下する事で気温が低下して氷河期がやってくるという。
実際、太陽は11年周期で放射量が周期的に増減を繰り返していることがわかっており、さらに長期的にみると「極小期」と呼ばれる期間があり、この間は太陽の活動が大きく減退する。最も近年に起こった極小期としては、1645年から1715年にかけて発生したマウンダー極小期がよく知られており、この70年間に渡って地球の平均気温は摂氏0.1~0.2度低下したと見られている。
この間はロンドンのテムズ川が凍結するなど、わずかに気温が下がっただけでもかなりの気温変動があった事を裏付けている。
現在、太陽活動は低下の一途をたどっており、太陽活動の目安とされる黒点活動も極端に少ない極小期の真っただ中で、2019年は全期間の77%にあたる281日間、黒点が発生しなかった。一説では2030年代にも小氷期に突入するという。
このように地球の気候は激変を始めており、温暖化にしろ寒冷化にしろ、人類にとっては厳しい時代がやってくる事を匂わせている。既に地球の気候は激変を始めており、イナゴなどの大量発生で各地で食糧危機になっているという。