Kosa’のブログ

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ドラクエのボスキャラからみる理想の上司像

ドラクエドラゴンクエスト)シリーズのボスで理想の上司というのを考えてみた。

 

目次

 


1.竜王(りゅうおう)

 

初代ラスボス。ゲームでは自ら拠点から出てくる事は無く、部下であるドラゴン、悪魔の騎士に任務を任せてある。具体的には、ドラゴンにはさらってきたローラ姫の監視と世話、悪魔の騎士には重要アイテムであるロトの鎧を守らせている。
メルキドのゴーレムは人間が作った魔物なので除外)

独裁者なのでワンマンであるが、ある程度は部下の裁量を認めている昔ながらの経営者ともいえる。

 

2.ハーゴン

厳密にはラスボスでは無いが、実質世界征服を企んだ黒幕であるのでここに記載。


彼の場合はやや複雑で、部下らしい部下は悪魔神官を筆頭とする神官系の魔物が主であり、ベリアルなどの悪魔系の魔物は契約して協力者となっているだけであり、巨大企業から派遣された役員のような関係と言える。そういう点で中堅企業の社長の悲哀も垣間見れる。

 

3.ゾーマ

ドラクエシリーズきっての人気のラスボス。彼の特徴はその圧倒的なカリスマ性にある。そして働きの良かった部下(バラモス)を社長に据えて経営(上の世界の侵攻)を任せ、自らは会長としてアレフガルドを征服するなどカリスマ、経営力共に非常に高いと言える。欠点はやはり独裁的過ぎるという点で、失敗した部下(バラモス)を死んでなおこき使う(バラモスゾンビ)など、冷酷非情な面も見える点。そのためゾーマが勇者に倒されて死ぬと呆気なく組織は崩壊した。

 

4.デスピサロ

今までのラスボスは一代でのし上がったワンマンだらけだったが、彼の場合は若くして会社を引き継いだ若手社長と言える。彼の場合は後の脅威となる勇者の抹殺と世界征服。その為に古代の神エスタークを蘇らせるのが仕事であり、今までの魔王達と比べると自ら行動する事が多い。一方でロザリーという恋人の存在。エビルプリーストという不穏な部下の暗躍など、ややもすると単純であったドラクエ界の組織を複雑、現実に近い形に変えていった先駆けと言える。

 

5.ミルドラース

彼の場合は努力して大成した成り上がり社長といえる。その為非常に行動が慎重で、トップに立ってからは自ら出る事を避けて、部下であるイブールにすべてを任せて自らは本拠に引き籠っている。あまりリーダーシップがあるとは言えないが、逆に言うとそれだけ部下を信用している事でもある。ただ、イブールの最期の時に見放したのは狭量といえ、結局何もかもうまくいかなくなり身の破滅を招いたという点では経営者としてB級以下といえる。

 

6.デスタムーア

ミルドラース以上に慎重、石橋を叩いて渡らないタイプ。根回しの天才で、先手を打って災いの芽を摘み、さらにそこに信頼できる部下を配置して常に報告させるなど管理者としては優秀。しかしその目的が世界中の人々を狭間の世界に連れ込み、絶望・堕落・監禁させて楽しむという悪趣味なもの。自分の目的の為に会社を私物化するワンマン社長といえる。

 

7.オルゴ・デミーラ

ゲームスタート時の時点でほぼ世界征服を完了した、神を破った点で過去の魔王を見ても傑出している実績からみてもかなりのやり手なのだが、人格面で問題があり、オカマだったり、追い詰められると罵詈雑言を吐き捨てるなど能力は高いが性格面で問題のある経営者といえる。


8.ラプソーン

最初は杖の中に封印されており、自ら杖を持った人間(動物)を操る事で復活を遂げようとした邪神。部下も居ない状況で自ら動き回る小規模のベンチャー企業の社長みたいな感じか。執念はすさまじいので成り上がっていくのは難しい事では無いが、部下がついて行けるかは疑問。実際彼は一部の信者を除いては世間から忘れ去られていた。


9.暗黒皇帝ガナサダイ

ポジション的には中ボスであり、本来のラスボスはエルギオスなのだが、組織を率いているという点で彼を紹介する。

 

彼は元々はガナン王国の王子であり、父親を暗殺して王位を奪い、国もガナン帝国と変え皇帝として世界征服に乗り出したという典型的な悪党。父を殺して奪った地位とはいえ世襲であり、元々の基盤を引き継いだという点では二代目なのだが、元の小国だったガナン王国を強大な帝国に変えたという点ではやり手である。しかし父殺し(追放)したという負い目がある為か、かなり強引なやり方を平気でやるワンマンと化し、結局誰も止められず暴走して帝国は滅亡してしまった。


10はネットゲームで完結してないため割愛。

 

11.ウルノー

11のラスボスで表向きの全ての元凶。他の魔王があまり動かずに部下に任せてる場合が多い中、部下も居るのに自ら動き回るという4のデスピサロに近い動く経営者。また、奸智に長け、長い間デルカダール王に成りすましながらもバレずに国を繁栄を維持させた点でも経営能力はかなり高いと言える。また、人の心を読んでデルカダール王国の有力な家臣であるホメロスをそそのかして自らの配下とするなど人心掌握術も心得ている。

 

また、その支配を確固たるものにするために六軍王を結成し、彼らに地上の支配を任せ、自らは冥府への侵攻をするなど、ゾーマのような働きまでしている。さらには自らを生んだとも言っていい邪神ニズゼルファを今後自らの支配の障害となると思うと、ニズゼルファを肉体を勇者の星ごと破壊してその力を吸収するなど下克上まで果たしている。一見すると非の打ちどころの無いようにも見えるが、自ら動きすぎたのが、慢心があったのか詰めが甘い事が多く、遊んでばかりいるブギーや大した知識も無い子供(マヤ)を六軍王にしたりするなど人事面では欠点が多く、結果的に相手に隙を与え滅ぼされることになった。


まとめ

どれも一長一短があるドラクエのボス達だが、功績を考えると、竜王ゾーマデスタムーア、オルゴデミーラ、ウルノーガ辺りが優秀といえる。欠点もあったゆえか、彼らの野望が達成される事は無かった。